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2005年06月17日

部長言

梅の盛りが過ぎ、春の嵐が吹くと、水泳シーズンはもうすぐそこまで来ています。水泳部の諸君は、もうすでに室内プールでの練習を、シーズンに向けた内容に整えながら行っていることと思います。昨年は、アテネでの日本人選手の活躍に胸躍らせ、歓喜に震えました。今年は、わが九州大学にも7年に一度のスポーツの祭典がやってまいります。いうまでもなく、今年は、国立七大学総合体育大会が九州大学の主管によって行われる年なのです。
 本年度、九州大学は、国立大学から国立大学法人として独立行政法人に移行しました。他の国立大学も同様のことです。国立大学法人とは、詰まるところ、研究や教育が大学法人の独自の判断や努力によって編成・実行されると同時に、その結果は外部機関によって評価され、それに応じて財政的支援の規模や内容が変わってくるというものです。経済学の用語では、大学の教育や研究活動が市場メカニズムのなかに放り込まれ、そこでの評価に応じて、淘汰されたり、支援されたりするということになります。中でも、評価の基準として重要なのは教育と研究であります。研究の方はさておき、教育において重要なことは、九州大学が日本社会あるいは国際社会において如何に優れた人材を送り出すことができるかにかかっています。優れた教育が優れた研究に支えられているということはいうまでもありません。大学の教室や実験室における学問に加えて、課外における活動とりわけサークル活動もそうした人材育成の重要な一環であります。水泳とは、水中のある距離を、ある決められた泳法によって如何に短い時間で移動するかを競うという単純なスポーツです。水泳部とは、そうしたシンプルなスポーツを真剣にやるなるなかで、先輩後輩の世代間、理系文型あるいはそれぞれの専門を異にする分野間において、人生の友や伴侶を得たりすることがあるという意味では、誠に広がりを持った活動組織だということができます。そうした活動のなかで、諸君は鍛えられ、癒され、励まされながら、成長していっているわけです。結果的に、専門の学問分野に凝り固まらない、幅広い人格と敢闘精神、粘りとやさしさを持った人材を世に送り出しているというわけです。
そのような意味で、今年はチャンスです。今年は、七大戦に向けて、練習をし、良い戦績を収めましょう。七大戦を九大で迎えられる機会に出会えた今年の現役諸君は大変幸運なことと思います。春先から夏までの日程を、七大戦を中心に組み立てながら、練習と試合をこなしていこう。必ずや良い結果が出てくるでしょう。そして、そのことが今年を精一杯がんばった諸君に一生消えることのない良い思い出として残ることを祈ることにしよう。
  2005年3月 九州大学水泳部部長 川 波 洋 一

投稿者 : 2005年06月17日 22:10

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